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タイトル: SCP-XXX-JP - ハブラシモドキ
著者: omochi0979
作成年: 2025
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[[include :scp-jp:component:image-block name=https://omocoro.jp/assets/uploads/2024/10/1728929332ehw8c.jpg|caption=擬態したSCP-XXX-JPの成虫]]
アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト-██の小動物飼育用ケージに保管し、施錠した収容室に収容してください。収容室のアクセスはレベル2以上の職員に限定されます。通常の背気門亜綱ゲジ目と同様のサイクルの給餌を行ってください。
SCP-XXX-JPによる繁殖は1体の成体のみが常に予備として確保されるようにし、他の個体については変態前に焼却処分してください。焼却処分に携わる人員は2サイクル毎に必ず交代してください。
説明: SCP-XXX-JPは背気門亜綱ゲジ目と思われる未分類の昆虫類です。
その生態や分類等には未知の点も多く、現在も継続して研究が進められています。
SCP-XXX-JPは、多くの点で蚰蜒(Thereuonema tuberculata)に類似した生態をもっており、現時点ではゲジ亜綱の新種もしくは突然変異種であるとされています。そもそも一般にゲジは益虫であり、特に住居に現れる場合には様々な害虫を食するとされていますが、その点はSCP-XXX-JPにおいても基本的に変わりません。
主にコバエやゴキブリ、ショウジョウバエといった小昆虫を好んで食するほか、ゲシズリの場合は植物性繊維や化学繊維を含む繊維屑、いわゆる埃なども摂食します。そのため暗所や湿った場所を好みますが、体表に汚れが付き続けることは嫌うため、後述する消毒作用なども用いてつねに体表を清潔に保っています。
これはアシダカグモや通常のゲジにも共通する特徴であり、ダニや蚊といった衛生害虫のように病原体を拡散することは基本的にありません。夜行性であり、昼間は隠れていることが多いうえ、通常のゲジと比べて夜間の行動もやや鈍化しています。そのため敏捷性はゲジにやや劣りますが、代わりに擬態・待ち伏せに似た行動を取ることが確認されています。
ゲジは節足動物門多足亜門ムカデ綱に属し、SCP-XXX-JPもそれに近い種であるとされていますが、ムカデと違って攻撃性はきわめて低く、比較的穏やかであるといえます。手掴みするなど極端な接触を図らない限りは人に噛み付くことはなく、噛まれたとしてもその毒はゲジ同様非常に弱いため、命に別状はありません。
また、ムカデよりも体躯は短いため、ムカデのように体をくねらせず、床や壁を滑るように移動します。
その触角や脚(歩脚)の細長さは、家の中を細かに徘徊する移動形態には非常に適しているといえます。
体色は通常のゲジと同じ暗褐色のほか、白あるいは薄い茶褐色の個体もみられます。
突然変異による遺伝子疾患として色素が欠乏した白化個体である可能性のほか、先述の「擬態」に適した体色をめざした進化である可能性も指摘されています。
ゲジの脚の本数は約30本といわれていますが、SCP-XXX-JPはその倍以上の脚をもちます。その脚は、昆虫の中でも細いといわれるゲジと比較してもなお非常に細く、形状としてはアメンボやザトウムシにも類似しています。しかし、それらの虫と同様に脆い構造をしているわけではなく、寧ろ脚一本一本の構造は非常に強靭です。それぞれの脚はしなやかな伸縮性をもち、その歩脚の数の多さも相俟って、縦・横方向の強い衝撃を吸収するクッションとしての役割を担っています。換言すれば、脚がすぐに切れてしまうと上記の性質をうまく利用できないためか、SCP-XXX-JPはゲジ全般に見られる「自切」をあまり行いません。
ゲジやゴキブリなどの昆虫の脚には細かい毛が生えており、これは主に触覚の役割を果たします。ゲシズリはこの網状構造が特異に発達しており、成虫の場合は脚とほぼ見分けがつかないほどに成長します。そのため、見かけ上は数百本もの白く細い脚が生えているようにも見えるほどです。これはゲシズリの好む繊維屑などをより多く絡め取る役割をもっていると考えられ、化粧行動にかける時間も比較的長くなっています。
SCP-XXX-JPは、その顎肢や皮膚から、軽度の毒を伴う体液を分泌します。先述の通り毒性は極めて弱く、アナフィラキシーを発症した例も確認されていません。たとえヒトの粘膜に直接触れ、かつ洗滌をしなかった場合でも、反応は十数分程度で収まります。その体液にはサポニンに類似した界面活性作用、および消毒作用を有する配糖体が含まれます。
洗面台もしくはキッチンの排水溝から建物に侵入したSCP-XXX-JPは、人間が寝静まった夜間に活発に行動します。
埃やコバエを食して生活したSCP-XXX-JPは、やがて活動の拠点を洗面台に移します。これは洗面台にナイロン(化学繊維)や綿埃、湿気などが特に多いためと思われます。SCP-XXX-JPは自身の白色/薄茶色の身体を活かし、洗面台に擬態して過ごします。
人間の口腔内に入り込み、その中の水分や垢などを定期的に摂取します。
場合によっては人間の口腔内に先述の体液を流し込み、一時的な口腔内の麻痺状態を発生させますが、この時点で人間がSCP-XXX-JPの存在に気付くことはありません。
湿った暗所を好む性格と、卵の乾燥を防ぐ目的から、産卵場所は洗面台の排水溝付近です。卵は小さく、かつ粘性のある白い体液で覆われ、孵化の時間まで洗面台で守られ続けます。
産卵後3週間ほど経ったところでSCP-XXX-JPの卵は孵化し、建物の様々な場所に拡散します。
SCP-XXX-JPの幼虫は、一見して虫のように見えない見た目であるため、人間も最初はそれが虫であることに気付きません。
人間の口腔内に侵入したSCP-XXX-JPは、強い刺激を繰り返し加えられることで、その体から消毒性のある体液を分泌します。同時に、口腔内に存在する水分や垢を異常発達した網状器官によって絡め取り、その後で化粧行動を兼ねた食事を行います。
界面活性作用を持つその体液は、少量の毒性によって一時的に舌の細胞膜と味蕾を破壊し、ヒトの味覚を30分程度狂わせます。また、化学繊維や植物繊維を好んで食べる習性から、同様の性質をもつ物質を食べ、その物質と「置き換わる」形で擬態を行うこともあります。非常にしなやかで強靭な歩脚はある程度の衝撃に耐えうるクッション性をもち、上述の粘液による滑りも手伝って、人間の軽い咬合程度で身体が損傷されることはありません。
補遺-1: ███県内の量販店で販売されていた製品群から、SCP-XXX-JPと同一の性質を持つ個体が██体発見されました。製造・流通経路に異常は確認されておらず、意図的混入か自然発生かは未解明です。
補遺-2: 現時点で歯ブラシ以外の日用品(櫛、カミソリなど)にも同様の事例が存在する可能性があります。調査を継続中です。
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ファイルページ: ハブラシモドキ
タイトル: ゲシズリ
著作権者: 梨
ソース: https://omocoro.jp/assets/uploads/2024/10/1728929332ehw8c.jpg
ライセンス: CC BY-SA 3.0
公開年: 2024
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付与予定タグ: jp scp safe 無脊椎動物